先日、福山リーデンローズに小菅優ピアノコンサートに行ってきました。
経歴を見る限り、並のピアニストではないことは分かっていたのですが、予想をはるかに超えたクオリティとパフォーマンスにとにかく圧倒されました。
「開花」というコンセプトで、各作曲家の初期のソナタばかりを弾く形で、その後の名曲に繋がる端緒や、若さ溢れる意気込みに触れる趣旨。
今後数年に渡り連続してこのシリーズで展開するようで。
恐らく来年は30代頃の作品とか、その翌年は晩年期の作品を集めるとか。
選曲段階でのコンセプチュアルな思考法からして、普通でない。
300席の小ホールで耳の肥えた聴衆との密なコンサート。
バッハ、ベートーベン、プロコフィエフ、ブラームスのそれぞれ初期の作品。
最後は鳴止まない拍手に答えて2曲のアンコール。
今までのコンサートの中で、一番拍手が長かったのではと思います。
音楽文化レベルの高い福山ならではの贅沢な催しでした。